相棒17 1話「ボディ」
さ、いよいよ始まりましたよ18年目の相棒、相棒シーズン17。
冠城くん4年目突入だったり、昨シーズン最終話での突然の青木くんの特命係入りだったり、異例尽くしの新シーズンとしてスタートしたわけですが、初回拡大スペシャル「ボディ」は安心と信頼の相棒クオリティでした。
監督橋本さん、脚本輿水さんという絶対の布陣で始まった初回。
「ボディ」というタイトルが意味するのは、殺しの絶対的な証拠となりうる「死体」。
資産家一家のぼんくら息子が自身の父親を殺してしまいます。妻三上冨貴江は国家公安委員を務める大学教授。夫が殺人犯、なんてことになれば辞任は必然、困るわけです。
って、ことで父親の若妻と3人で遺体を隠蔽し、父親は行方不明、ということにしてしまいます。
で、三上女史と旧知の間柄だったのが(一応)特命係直属の上司、甲斐峯秋。三上女史を心配した甲斐さんは、特命係の2人を調査に向かわせます。が、調査してほしくない一家と「何でも疑うのが刑事の仕事」といってのける特命係の2人。全面対決です。死体探しをしていたら気づいたら劇的ビフォーアフターが始まっていた、そんな2時間スペシャルでした。
今回の見どころを数点。(ややネタバレ注意かも!?)
特命係にやってきた青木くん
昨シーズン最終回でとんでもない不祥事を起こし、特命係に島流しになった元サイバーセキュリティー対策本部の青木くん。ひねくれものの警察嫌い特命嫌いです。
まあ特命係、とくに杉下右京に対して積もり積もった恨みは計り知れず。
そんな彼が特命係に流されたわけです。愉快じゃないどころの騒ぎじゃない。
ただでさえ警視庁の隅っこにある特命部屋のそのまた隅っこにパーテーションを立て、「サイバーセキュリティ対策本部分室」という模様の入った暖簾で仕切りまで作る拒絶しよう。初回から冠城くんや芹沢さんによる暖簾芸がはかどります。というかパーテーション低すぎてほぼ意味ない。
今まで彼の警察嫌いの根源は何かはよくわかりませんでしたが、ひょっとして杉下右京のような優秀な人材に対するひねくれた嫉妬からくるのかな、なんて思いました。衣笠副総監にも「出来が悪い」って言われちゃってましたし。
今後特命をどうかき乱していくのか、期待です。
一瞬だけ登場した、でもちゃんと登場したカイトくん
衣笠さんが青木くんのことを「出来が悪い」と評したのちのカイトパパ(甲斐峯秋)の台詞、「出来の悪い子供ほどかわいい」。
カイトくん、いつか帰ってきてね。相棒ファン一同待っています。
制作陣もそれを望んでいることを示す今回の登場だったと信じたいです。
腹の底が読めない柄本明
また出ましたよ新キャラクター。
回収できてない人もいるんだからそっちを先にやってくれ
鑓鞍議員、腹の底が読めないにもほどがある。
敵か味方か、なんて煽られてますが、まあ中間じゃないかな、というのが個人的見解。
昨シーズン復活した瀬戸内先生が、残念なことに演じる津川雅彦さんが亡くなってしまったので…。そのくらいの、時と場合によってのらりくらりとしてくるポジションに収まってほしいな、というのが願望です。とりあえず次回の動きを待ちます。
安定のマイペース特命係
今回も特命係、「ひとつだけ」も勝手に家の中をうろうろするのも不躾な質問もいつも通りの安定感。特に「なんなら発注書見せましょうか?」「えぇ、是非。」。そのあとの畳みかけてくる冠城くんがウザい、良い意味で(笑)
もはや安心感まで覚える「杉下右京クビ!?」
何回目でしょうね、杉下右京辞職か!?って。
今回は右京さんもちょっとびっくりだったみたいですが。冠城くんがズケズケものを言うようになった、なんて言ってましたが、ズケズケどころじゃなく勝手に首をかけられました。あのときの右京さんの「…ぇ?」という表情、今までの相棒では引き出せなかった顔かもしれません。でもその後すぐ開き直って「はい、出ます。」と断言するあたりさすが右京さん。
いつの間にか劇的ビフォーアフター
と、いうわけで死体が埋まっているっぽい離れをぶっ壊します。劇的ビフォーアフター。
こんな大掛かりに家建てて壊しちゃって、予算大丈夫?まだ1話だよ?
もちろん死体なんて出てきません。どうする特命係!?(まあ右京さんは一切動じてませんが。冠城くんはやや焦ったか。)といったところで来週に続きます。
大木長十郎を悼む
先日、大木長十郎(いつも特命係をのぞき込んでいる大小コンビの小さい方)役を演じられていました、清水正義さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
大木さんが覗いている特命部屋が気づけば普通になっていました。寂しいです。
最後に素敵なシーンをありがとうございました。
さて、来週は特命係の逆襲開始!!だそうです。待ち遠しい。