「バーバラと心の巨人」
「バーバラと心の巨人」見ました。
ハリー・ポッター監督のクリス・コロンバスが製作を務めた、人気グラフィックノベル「I kill giants」の実写化映画です。主人公バーバラを演じるのはマディソン・ウルフちゃん。
風変わりなメガネっ娘バーバラは、いつか襲来する「巨人」を倒す、という使命を胸に罠を仕掛けたり防御用の魔法陣的な物を描いたり、自作の(!)なんだかスピリチュアルな望遠鏡で鳥(予兆を示すらしい)を観察したりと学校の生活そっちのけで忙しい日々を送ります(むしろ学校の中にも魔法陣とか描いちゃってる)。頭に付けたウサ耳は守護霊への畏敬の念だそうで。
で、そんなもんだから学校で友達も出来ず、働いて一家を支えながら家事をこなす頑張りやの姉にも呆れられる始末。そんな彼女にも初めての友人ができます。イギリスから転校してきたソフィアです。また、新しく赴任してきたカウンセラーの先生もバーバラに興味を示します。
そんな中、巨人の襲来の時は着々と近づいていて……。
といったストーリーです。
めっっっっっっちゃめちゃ泣きました。夜の上映で5人くらいしかいなかったけど、めっちゃ泣いてしまった。バーバラと巨人の対決シーンからもうずっとボロボロ泣いてた。
バーバラ、頑張ったね……大丈夫、君は自分が思ってるよりもずっと強い。だからきっと、大丈夫。
【以下ネタバレ注意】
邦題!!邦題と日本版ポスター!!!!!
「心の巨人」って言っちゃってる時点でけっこうなネタバレじゃん!!バーバラの空想上だと思わせないくらいリアルで迫力のある前半の展開からのラストが泣かせどころなのに!!!!!!!!!
…すみません、すこし取り乱しました。でもこれは本当。
バーバラ、風変わりで自分は人とは違う、そう思いこむことで、運命に折れそうな自分を強くしていました。それが端から見たらクレイジーなのもわかった上で。でも、そうするしか無いときってあるんですよね、あの年頃の女の子には。彼女ほど厳しい運命に置かれてなかったとしても、自分で逃避してると自覚があるときでも、逃げるしかないときが。
で、周囲の人々(姉、ソフィア、カウンセラー)にそれを気づかれ指摘されても、自分では分かっていないふりをする。そうしてなんとか自己を保ってきた彼女ですが、逃避先である巨人から「狙っているのは母親ではない、お前だ。」と自身の逃避と弱さ、そして自分が戦っていたものが母の死ではなくそれによる自身の悲しみだということをを指摘されてしまいます。
それでも「だとしてもあなたを殺す」と乗り越える決意、強くなる決意をしたバーバラ。
いつか必ずやってくる悲しみを倒し、乗り越え、それと共に生きる決意をしました。巨人はバーバラに「大丈夫だ、お前はお前が思っているよりも強い」と声をかけます。
この辺で涙腺決壊。
この後の展開は語ると無粋になりそうだし泣きすぎた、としか言えないので割愛…。
バーバラ、頑張ったね……。と暖かい気持ちになれる素敵な映画でした。